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書き逃げドットコム

増田の代わりに

AIによる翻訳、プログラムによるコンパイル

「母は、父が 誕生日 を忘れたので、怒っている。」

 これと

「母は、父が を忘れたので、怒っている。」

 これについて「誕生日」はおそらく母の誕生日である事、「鞄」はおそらく父の鞄である事を推測するのはけっこう難しい、という話がある。

 そりゃ、そうだよなー、と思う。この場合、これは日本語のせいというか。

 それぞれの訳は

"My mother is angry because my father forgot her birthday."

 これと

"My mother is angry because my father forgot his bag."

 このような物があたるらしいのだけど、もし、単純にそれっぽく翻訳するだけであったら "her birthday" も "his bag" も "the birthday" あるいは "the bag" になっているのではないだろうか。つまり、本来は文脈に依存するところであって、切り離して持ってきた文章を翻訳するというのはそもそも無茶振りなのではなかろうか。

 つまり、こういう繋がりだとまた話は変わってくる。

「今日は弟の太郎の誕生日だ。でも母は、父が 誕生日 を忘れたので、怒っている。」

 あるいは

「母は多忙でなかなか家に帰ってこれない、出国にあたって用意して置いた鞄を持ってくるよう父に頼んでいたらしいのだが、母は、父が を忘れたので、怒っている。」

 こんな感じだ。こうなると誕生日は母のではなく弟のになるし、鞄は母の物になる。

 仮に人間が翻訳するとしても、このような前後の状況が欠落していては正しい翻訳にならないし、前後の状況があったところでそれは厳密に言葉へ含まれていない。省略されている。

 人にものを伝える場合、このような省略をどれくらい減らして丁寧に行えるかが重要だと思ってる。言い換えると、省略されるたびにその真意の伝わる確度は減っていく。

 なので、その相手が人間であろうが機械であろうが、ものを伝えるという作業においてはできるだけ厳密にしていかなければ結局の所精度は得られないのではなかろうか。

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