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書き逃げドットコム

増田の代わりに

そろそろしんどいスプラトゥーン

 世のスプラトゥーン持ち上げ感想を見てると「初心者でも貢献できる」とか言って、いかにこのゲームのハードルが低いものであるかを強調しているものによく出会うが、それは初心者には何の意味もない。

 初心者、と言うか始めたばかりのプレイヤーに必要なのは、それが楽しいかどうかで、それがすべてだ。そして、既存の極まってる対戦系のゲームというのは、だいたいの場合、初心者にとってそれは楽しくない。

 楽しくない理由は唯一簡単なひとつで「どうすれば状況が改善できるか分からない」からである。これを対戦ゲームに置き換えると「分からん殺しをされる」からという話になる。

 分からん殺し、というのは、相手の行動に対してどうすればうまく返せるのか、その手段を思いつかない、あるいは(技術不足、あるいは環境不足で)その手段を実行できない状態のことである。

 スプラトゥーン(のナワバリバトル)は殺しあいではないので、直接的には分からん殺しというのは重要な問題ではない。しかし、相手チームに積極的に殺してくる意図を持った上級プレイヤーが1人でもいた瞬間、ものすごく大きな問題になる。

 具体的には、チームのメンバーが積極的に殺される→フィールドの色支配が相手一色へ傾き、初期出現ポイントの周囲以外ほとんど塗りつぶされる→初期出現ポイントの近くで待ち伏せられ「初期地点へ出現→ちょっと外に出るとすぐ殺される→初期地点へ戻される→……」を残り時間ただ繰り返すだけのゲームになる。初期地点はバリアに守れていて一方的な攻撃は可能であるが、外に出て色を塗り替えなければゲームには勝てない。どちらにせよ、負けるまでの時間を無力感と一緒に過ごすしかやることがなくなる。

 そしてそろそろ、この現象が起きるくらいには内部での実力差がはっきりしてきている。

 スプラトゥーンもほかのゲームと同じく、それが対人の対戦ゲームである以上、分からん殺しでもって初心者の心を折ってくる仕組みは依然生きているし、上達しない限りはただ狩られるだけの、敗北するだけの体験しか提供してくれない。「一緒に遊びましょう」と言ってる人は、あなたが上達するのを保証しないし、手伝ってもくれない。

 そもそも「(対戦ゲームを)一緒に遊びましょう」なんて言ってくる人は、一緒に遊んだ上でその相手に勝利する未来を無意識に想定して言ってる。あなたを打ち負かすために一緒に遊びましょうと言っているのだ。

 Wii Uとスプラトゥーンにお金と時間を費やしたからと言って、それは絶対に楽しい体験を保証してくれるわけではない。逆につらい思いの方が多いかもしれない。……まぁ、それはどのゲームであっても共通して言えることであって、つまりスプラトゥーンも何ら特別ではなく、ほかのゲームと変わらないってことである。

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